学生さんに贈る内定を勝ち取るための面接術

twitterでこれから就職活動を控えてる学生さんが多いのでエントリ起こしてみます。

ちなみに私のスペックを書くと79年生まれの就職氷河期末期。社会人になって新卒採用とかいろいろやってます。

学生さんの面接してると、「惜しいなーここもうちょっとこういう風にすればいいのになー」って思うことが多々あります。

そのへん絡めて、自分が就職活動してた頃にうまいなーと思った人のこととかも思い出して書いてみます。

ちなみに、(新卒の)面接において面接官が見る部分は大きく分けて以下の四つ。

  • 志望動機
  • 自己PR
  • 性格
  • 意欲

学生さんに対して現時点でのスキルとかはあまり問いません(あればなお良いくらい)。なので、上記の4つに着目して面接に臨みましょう。
それぞれの項目について説明していきます。

志望動機

まあそもそも、これについてtwitterで呟いたことがエントリ書くきっかけかな。

masumizaru面接の志望動機作る時は『私の会社を選ぶ基準(例:ニッチである、業界の成長性が高い、業界の参入障壁が高い等々)に御社があてはまるので志望しました』的な流れで話すと説得力あってどの会社にも応用できるのでおすすめです

志望動機って言うと、みんな受ける会社ごとに作ったりするよね。

それがそもそも違うんだなぁ。

面接官としては、勤めてる会社のことじゃなくて学生さんがどういう志向で弊社を受けたのかが知りたいわけ。

なので、「御社は○○で〜」なんて切り出す学生さんは論外。

話す主体は常に『自分』でなくてはならない。

なのでまず『あなたが会社を選ぶ基準』から話しましょう。

例えば、『ニッチであること』『業界の成長性が高いこと』『業界の参入障壁が高いこと』などなど・・・・

間違っても『御社は人を大切にする会社なので』とか言っちゃダメですよ。
志望動機は意外と「学生さんがきちんと客観的に業界研究しているか」をアピールできる場ですから。

なので、『私はこういう業界及び企業を志望する基準としています』→『御社はそれに当たります』→『ですので御社を志望します』という三段論法がきちんとできてないとダメ。
『基準』をしっかり決めて、『志望する会社がそれに当てはまるか』を論理的に筋道立てて話しましょう。

ちなみにこの方法は、説得力あるしどの会社にも応用できる方法なのでおすすめです。

「会社を選ぶ基準と受ける会社が合わない」場合はそもそも会社選びの時点から間違ってるので再考するべきです。

自己PR

志望動機で面接官を納得させたら、次は自己PR。

実はこれも、(私が考える)黄金パターンがあります。

それは、

『私はこういう経験をしてきました』→『それは、御社にとってメリットをもたらします』→『ゆえに、御社が私を採用するといいことがあります』

という流れ。

そもそも企業は自社になんらかのメリットをもたらす人材が欲しいわけで、採用するとすれば

  • 会社にメリットをもたらす人材
  • 現時点ではメリットはないが、将来的にメリットをもたらすポテンシャルのある人材

のどちらかしかありません。

なので、それを志望動機と同じく三段論法でアピールしましょう(←三段論法大好き)。

で、自己PRをする際にはとても大事なことがあります。

それは、自己PRの根拠となる事実が証明できることです。

昔面接した学生さんで、「フリーペーパーのサークルにいて発行部数を大幅に上げた」ってアピールする学生さんがいました。

多分その人は優秀だったんでしょう。今頃はどこかの会社でバリバリ働いているかもしれません。

でも残念なことに、私が面接した時にはその優秀性を証明する『客観的証拠』が足りなかった。

例えばその学生さんが『発行したフリーペーパーはこれで、工夫した部分はこういうもので、前年度は○○枚だったのが今年度は○○○枚でした!』まで言ってくれれば次の面接に通したんだけど、『発行部数を大幅に上げました』って言われただけでは通せなかった。

その学生さんを通すには、優秀さを証明するエピソードが足らなかったんです。

忘れないでほしいのは、「企業は優秀な人材を常に探してるけどそれをアピールして説得してくれる人が少ない」ということです。

その人が優秀かどうかなんて、はっきり言って働いてもらうまで分かりません。

だからこそ、誰であっても「それを証明するエピソードを詳細に付けて自分がいかに優秀かアピールする」ことで誰にでもチャンスがあるわけです。

まあ自己PRを作るにはこれまた徹底した自己分析が必要だったりするんですけど、そのへんは「就職の赤本」あたりに譲るとします(そこまで書くのはめんどくさいのでね・・・・)。

性格

ぶっちゃけ言うと、これは偽れません。

面接官の中には10年以上採用活動やってるような人もいて、そういう人が面接するとどれだけキャラを作ってもバレます(私はそこまでの境地には行き着きませんでしたが)。

なので、面接はキャラ作るんじゃなくて素でいきましょう。

もっとも、性格は一長一短というものです。

なので、『注意力がない』っていう人は『前向きで積極的でイケイケドンドン』だったり、『消極的』っていう人は『慎重で注意深く物事を進めるタイプ』だったりします。

デメリットはあえて言う必要はありません。自分のいいとこだけを見てアピールしましょう(会社だって自社の悪いとこなんてあえて言わないしね)。

意欲

これすごく重要です。

ここで言う意欲と言うのは『仕事および人生に対する意欲』のことです。ワイキューブの社長がWQ(Will Qualityだっけ?)なんて言ってますね。

『この仕事(及び人生)を通じて自分がどうなりたいか』っていうのをアピールすることがすごく重要です。これは前述したポテンシャルにもつながりますので。

面接の中でアピールするチャンスがなければ、自己PRの最後にでもつけちゃいましょう。

まとめ

自己分析ってやっぱり重要です。

そもそも仕事選びとは人生のそれすべてに関わって影響をもたらすものです。

「自分はどんな人生を送ってきたか」
「自分はどんな人生を送りたいか」

について徹底的に考えて自己分析しないと、就職活動で失敗しますし就職してからも「あーやっちゃったなー」って思います。

これまでの人生の棚卸と、これからの人生の航路を決めるものだと思って、徹底的に自己分析しましょう。

とはいえ、「最初の仕事はくじ引きみたいなものだ」ってドラッガーも言ってますからね。

一回働いてから新しい道を探すのもいいかもしれません。

何はともあれ、仕事にありつかなくては道は開けませんから。

不景気でも優秀な人材であれば企業は欲しいものなので必ず道はあります。

がんばれ若人!



あと、三段論法ね!(←しつこい)